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第43回   懇親会   

ビルの上に
淡い三日月が架かっていた。
風は夏の匂いがした。
懐かしい顔ぶれが待っていた。


はかなく遠い、友たちと
おいしいお酒を飲んだので


地下鉄の吊り広告でさえ
すべて、未来への扉に見えた。


私たちはここから
どこへでも行けるのだ。


どこへでも
どんなふうにだって。










第44回   キャプテン

中国語教室の帰り道、
昔職場で一緒だった人を発見した。
辞めてから大分経つけど、
すぐ分かったよ小林キャプテン!
昔のままのせかせかした歩き方で
同僚に機嫌良く挨拶してから売店でスポーツ新聞を買って、
せかせか目の前を通りすぎた。
その頭に少し白髪が混じっていたが、
小林キャプテン!
私は覚えてるよ、納会で北の漁場を熱唱していたね!
それから晩遅くに終わった宴会の片付けを
調光台の上によじ登って
制服を振り回しながら指揮を取っていましたね!
やけくそというか、ほとんど遊んでるように見えたけど〜。

今でも元気にやってるんだなあ。
小林キャプテン。
あの時のまま、愉快な気持ちをありがとうよ。








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