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第75回 さよなら白線ありがとう。
そうだったのか・・
わたしは今まで
白線を踏み外さないように、
反対車線にまちがって入ってしまわないように
がんばっていたんだなあ。
でも、
それはすばらしい魔法のお蔭なんだけど、
その時、じぶんの道はまーっすぐ見えていて
見上げれば空が、見渡せばどこまでも世界が、
少し振り返ればいとしい過去も手を振っていて
もうぜんぶ、だいじょうぶになってしまった。
びっくりした、感謝するよ、この世のすばらしいコトに。
わたしは今まで、白線を踏み外さないように
がんばっていたんだ。
どちらかというと、うつむき加減で。
けれどわたしは白線なんか信じちゃいなかった。
信じていたのは、魔法の方だった。
ウデを磨かなくちゃ。
道はけわしく、たのしいのだ。
第76回 夏の旅
読書ばかりしている。
せっかくの夏休みだから
じぶんの好きなことをしよう、
やりたかったことをしよう、と
部屋の照明器具のそうじと
洗濯、靴みがき、などをしていたまでは良かったのだが
たまたま買った林真理子の本を読み出したら
止まらなくなり、結局夜更かし、読了。
読後の酔っぱらったような気分を引きずりつつ
電車の中でホラー小説を読み、
友人にあげる本を買おうと立ち寄った本屋で
鴻上尚史と林真理子を読了。
4時間経過。
その本屋さんの椅子とテーブルが置いてある場所は
大きな窓際で、見上げれば青空、眼下には川が見えたため
思えば絶好の読書コーナーであったなあ。
その後川沿いを散歩して、
知らない街を探検し、
いい感じに体も疲れて
読書は旅だなあ、と実感。
次はどこへ行こうかな。
第77回 夏が終わる。
私は何があっても夜は眠れる方だが、
その日に限って眠れず明け方起きてしまう。
どうも体調が悪かったせいだと思うので
寝ぼけまなこで薬を飲みこみ、
この気持ち悪さは
昨夜考えなしにスナック菓子を食べたからだと気付く。
やだなー、食べつけないもの食べるからだな。
この気持ち悪さは多分二日酔いみたいなものなんだろうと
見当をつける。
お酒を飲んだわけではないが
自己嫌悪みたいなものも混じってるからだ。
どうしても気持ち悪く眠れないので
これはもしかして、と
すのう君の「よそ者のバラード」をかけてみた。
するとやはり効きました。
なんか落ち着いてきた。
お酒好きそうな音楽家の音楽は
体調が悪い時にも効きそうな気がするのは
私だけだろうか?(たぶんそう)
すみやかに効くんですぞ。
お酒飲みの人は、向こう見ずに飲んで体調悪し、
という状況が飲まない人より多いはずなので
「体調がどうした、自己嫌悪がどうした」と、
こういう状況に強いからなんじゃないかと
勝手に結論付ける。
そうしているとしらじらと朝がやってきて
いい具合になってきた。
さわやかな朝なんて望んでないんである。
このしらけた感じがいいんである。
性懲りもなく私は生きてるんである。
少し開けた窓から入ってくる風が異様に涼しい。
いやな感じだ。
もうすぐ夏が終わる。
この夏はいろんなことがあった。
今まででいちばん、楽しかったんではないかな。
井の頭公園の池でスワンに乗ったこと、
毎年恒例になりそうな友人の家で花火を見たこと、
固いおせんべいをかみ砕くように本を読んだこと、
素晴らしいレコーディング、
自転車で汗をかいたこと、
その途中で見かけた洋館のようなお城のような建物が
なんだかとても懐かしく、
こんなに懐かしい訳は、私は前世はどこかの国の姫だったのでは?
と本気で思ったこと、
職場で社長が誕生日のケーキを買ってきてくれたこと、
お友達がくれた誕生日プレゼントは
どれも必要なものばかりでした、
よく分かられてるなあ。
この前会った友人のちっちゃい娘は
投げキッスがたいそうチャーミングだった。
あんなふうに過ぎ行く季節にお別れを言いたいものだと思う、
夏の終わりです。