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第81回    たいへんなごようす。   

たいへんたいへん。
疲れると、自分の輪郭がズレてるというか、
思ったことと行動することが、絶えずズレるのである。
我ながらなんだか可笑しいので
何かしようとする度に
「たいへんたいへん」と心の中でつぶやいている。
本気で大変なわけではないので
あくまで平仮名でつぶやいている。

しかし歌うときだけ、ばっちり合うようだ。
ライブを終えて、一気に元気になったような気がしたが
今日は風邪気味のよう。
母が初めて作ったというリンゴジャムが
とてもとてもおいしい。
またあの光りのいっぱい差す美容室で
ボールドウィンのアップライトで歌いたいな。
ありがとう香里園、ありがとうみなさま。
というわけで、全国の風邪気味のみなさま、
今日こそ早めに、おやすみなさーい♪





第82回   雨の日の珈琲屋で   

珈琲屋でしょんぼり珈琲を飲んでいたら、
いきなり、
「セカイデアナタガイチバンステキヨ!」
という声が聞こえた。
見ると、そこの女主人が
「これコンビニでチョコレート付きで380円で売ってたのよ〜
みんなそれ聞いて買いに走ったわよ〜」
と可笑しそうに言って、おもちゃのロボットを私に見せた。

そのロボットはどう贔屓目に見ても
かわいいとは言いがたい、
無機質な顔をしていた。
その声は、全く実感のこもらない、
ちょっとキンキンした声だった。

いかにも無機質な、ちょっと耳障りな声だった。
しかし少なくとも悪意はなかった。
なぜだか私はさばさばした気持ちになったのだ。
そうしよう。
世界で一番素敵な人のことは
このロボットにまかせておこうと思った。
私は生きていた。
遠い遠い空の下で、まがりなりにも生きているのだ。
その意味なんか無くてもいい、
ただ鍛えようと思う。
心の自由を勝ち取るために。








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Akiary v.0.51