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第100回   ソースやきそば

その日はなぜか、ソースやきそばを食べたくなって
お昼ごはんに食べた。
あの味の濃い、お祭りで食べたようなソースやきそば。

そして、ソースやきそばを食べながら考えた。
世界はほんとうは
もっと単純なものではなかろうか、と。
小学生のころ、
同じクラスのドッチボールの得意な後藤くんが
思いきり投げつけられたボールを
胸の真ん中で迎えにいくように受けとめて
一旦ためてから、
一番強い相手に思いきりぶつけに行ってたように
かなしいことには思いきり泣いて
楽しくなったら思いきり笑って
やっていくしかないんじゃないかなあ。
あの絶妙なリズム感で。

そして、子供のころ
口をすっぱくして私たちを叱っていた大人たちは
きっと生きていればいいことがあるって
何があったって
生きてさえいればってことを
私たちには言いたかったんじゃないかなあ。

と、色んな先生や大人たちの
時々見せたいたずらっぽい笑顔を思い出した。
子供の私には不敵の笑みに見えていた。
食欲がなかったが
ソースやきそばは食べれた。
世界はきっと単純なはずだ、
何だって胸の真ん中で受けとめて
思いきり泣けさえすれば。








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Akiary v.0.51